コミュニケーションは、日頃からよく使う言葉の一つです。
いつもコミュニケーションを取っているはずなのに、コミュニケーションが苦手という声もよく聞かれます。
それでは、コミュニケーションとは何でしょうか。
コミュニケーションの語源は、ラテン語の「Communis(コミュニス)」といわれています。
語源からたどると、コミュニケーションの「Commu(コミュ)」には「共有」するという意味があります。
コミュニケーションを取ることは、一般的には「話す⇔聞く」ことになります。
ただ、良いコミュニケーションには、「伝える⇔聴く」ことを意識することで、お互いがお互いの理解を深められるよう「共有」できることが必要です。
自分の考えや気持ちを上手く伝えるために、また相手の考えや気持ちに上手く応えるために、一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションを心がけましましょう。
コミュニケーションを良くしようと思ったとき、ともするとスキルやテクニックに意識が向きがちです。
スキルやテクニックもあると助けになりますが、それ以上に大切なことがあります。
コミュニケーションで最も大切なこと。
それは「信頼関係」です。
信頼関係は一度できたからといって、それだけでずっとあるものではありません。
いつもお互いに信頼できる関係を、続けることが大切です。
相手との信頼関係を築くことができなければ、どんな高度なスキルやテクニックも通用しません。
信頼関係とは、文字どおり、お互いに信じて頼れる関係です。
初対面の人と良い関係性を築くためにも必要ですし、大切な人との関係性を深めていくためにも重要です。
それは、あなたの家族やパートナーかもしれません。友人や職場の同僚かもしれません。取引先の担当者や、お客様かもしれません。
信頼関係は、仕事でも、プライベートでも欠かせない、大切なものです。
信頼関係を築くことができると、仕事では職場の雰囲気が良くなり、チームワークが良くなります。そして、仕事の成果が上がります。
プライベートでは、家庭が明るくなります。また、子育てにも重要です。
友人関係でも、見返りを求めることなく、お互いに信じて頼ることができます。
恋愛関係においても、信頼関係は大切です。交際に発展する前から信頼関係を深めていくことができれば、恋愛に発展しやすくなり、交際も順調に進みます。
それでは、どのようにすれば、信頼関係を築くことができるのでしょうか。
信頼関係を築くために、あなたが意識してできることは、相手との「安心感」を大切にすることです。
お互いの関係性に安心感を生み出すことができれば、自然に信頼関係の構築につながっていきます。
安心感を生み出すために役立つことの一つとして、「自分が合わせられることを相手に合わせる」ことがあります。
例えば、「息を合わせる」とう言葉があります。
お互いのペースが合っていないと、なんだか落ち着きません。
自分のペースと相手のペースが近づいて、お互いのペースが合ってくると、相手は安心して話しやすくなります。
自分が相手に合わせられることには、次のようなことがあります。
●視線(目を合わせる、視線の高さを合わせる)
●話のペース(あいづち・うなずき、声のトーン)
●テンポ、スピード
●話題
●身振り、手振り、しぐさ
●表情
●気持ち
●相手が大切にしている言葉
安心感を大切に信頼関係を築くことができると、飛躍的にコミュニケーションの質が高まります。
初対面の人と良い関係性を築くために、大切な人との信頼関係を深めていくために、日頃から安心感のあるコミュニケーションを意識して、自分ができることを合わせてみましょう。
人生は、出会いとコミュニケーションの積み重ねでできています。
コミュニケーションの質が高まると、人生が豊かになります。
ぜひ、大切な人との信頼関係を深め、いいコミュニケーションを積み重ねていきましょう。
「信じて頼ることができる人は誰ですか?」
ライフキャリアカウンセラー
折山 旭